【総 括】
形式としては例年通りであるが、やや特殊な知識を要求される問題もある上、記述の字数制限も厳しく、幅広い学習が要求されている。
【設問ごと】
大問一
記述と空欄補充のみという形は例年通り。ただし、問二の西洋文学史は出題ジャンルとしては珍しい。また、問五の記述は、直前を書けばいいものとはわかるが、字数制限が厳しめ。「思想を表現するものに変った」ということのみでも正解か。
大問二
問四と問五で百字以上記述する必要があり、日頃から記述練習をしていないと書ききれないであろう。問四は「二つ」書く必要があるが、空欄 b直前の「また」に着目すれば、この前後をまとめればよいとわかる。問五は設問の表現で「どのような形で」という部分に着目すると、冒頭部分に対応する表現があるとわかる。
【対 策】
他の私大に比べても、語句・漢字・知識に対するハードルが高い (言葉を知らないと、空欄が答えられない)。また、記述量が例年多めなので、ただ本文を読むということよりも常に設問に対する解答、ということを意識し、はやめに過去問演習に取り組むことが重要であろう。
【谷津 整二】